地下牢4


 確認のためにミセルバは寝室へ。やはり寝室につながっていたのだ。タンスの横にいざという時の隠し通路の扉に続いているようだ。父上が亡くなってから確認するのを忘れてほったらかしにしていたのである。

 ふう〜汚れちゃったわね。にしても……結構大きな広さよねあそこ。あれだけ大きかったら隠れてるより遊ぶために……って感じかな

 ――やっぱり……ねえ。 歴代の御領主も違うことで使っていらしたのかしら。父上はどうだったのかなあ〜
 
 父は厳格でまじめな人という印象があったが、人間はわからないものだ。地下牢と表向きは呼ばれているのは本当の目的を隠すためであろう。なぜそう呼ぶようになったのかはミセルバでもわからない。

 使ってたのかなあ〜遊ぶために。

 ――遊ぶ……あそぶ……。

 ――あら、そうだ。

 これを利用すれば……ミクと。ミセルバに淫らな気持ちが交錯し始めた。と、その時壁がゴゴゴッと動く
ミクだ。ミクが出てきた。
「わ!すごい、こうなってるのですか?」
「ふふ、そうよ」

「へ〜」
 ミクが不思議そうにこの仕掛けの壁を見つめている。ミクは楽しそうだ。元々冒険小説とかが大好きな方であり、いつかは旅をしてみたいという願望を持っている。
「掃除は終わったの?ミク」
「あ、いえ……まだです」
「そう……ねえ……ミク」
 ミセルバがスッと近づく。ハッとミクが気づいた。今は二人っきり。他には誰もいない。
「今日は開いてる?」
 ミクの髪の毛を触りながらミセルバが囁く。
「え?」
「あの部屋に来ない?」
「あ……は、はい。で、でもどうやって」
「メイド長の部屋から来たらいいわ」
「でも夜は確か鍵が」
「私を誰だと思ってるの?合鍵ならいくつもあるから」
「あ……なるほど。あはは」
 そっと肩を抱くミセルバ。ミク……今ここでしてもらいたい気持ちもあるがそれは出来ない。
「じゃあ、決まりね」
「はい、感激です」
 ぺこりと頭を下げてミクは言った。


 一方……。


 ――ふ〜んいろいろあるわねえ。
 リリスが妖しげな道具をじろじろ見ている。お……どうやらメイドの一人が張り型らしきものを発見したらしい。

 ――あらまあ。大きいこと。

 今ここはリリスとその奴隷が二人だけだ。レイカはさっさと掃除の命令をして戻ってしまった。まあリリスと一緒にはいたくなかったのだろう。
「お姉さま、これってナニに使うのでしょう?」
指奴隷の一人、モーラがリリスに尋ねる。
「ああ……これね」
そう言ってリリスはその張り型を取り上げて、
「足を開いてごらんモーラ」
「あ……いえ……私そんなつもりじゃ」
 するともう一人の指奴隷であるエンヤが後ろからモーラの胸を揉み上げる。

 あっ、いや……。

「駄目よ……お姉さまに逆らっては」
 エンヤが後ろからはやくも耳たぶに攻撃を始める。
「ふふふちょっと軽く使い方教えてあげるわ」
 モーラにキスをするリリス。その瞬間、モーラの淫らな気持ちが舞い上がる。張り型による甘美な行為が始まった。
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