「こちらでございます」
 一人の男が、中年太りの男を暗室に迎え入れた。えらそうな態度で歩く中年男。
「明かりをつけよ」
 品定めのような顔で、ある一点を見る……

 そこにはショートタイプの髪型の女性が吊るされていた。年は18ぐらいか?
 立ったままの格好で、両腕を左右に広げられている。眠っていたのだろう、物音に気づいて目が覚めたようだ。

「おい! どういうつもりだ!」
 キーキーうるさそうな声で叫ぶ女。
「ほう、これは活きのいい娘だな」
「いかがでしょうか?」
 横にいる貴族風の男に尋ねる男。この男、昼間ミシェスタシアと話していた金貸しだ。

「うむ、これなら言い値で払ってやろう。おい、喜べ借金は帳消しだぞ」
「……あんたか……私を一日買うってのは」
「そうじゃ、ありがたく思え、気に入らんかったらわしはビタ一文払わない主義でな、ありがたく思えよ」
 えらそうに言う貴族風の男。

「それでも話が違うだろ! 何で縛られるんだよ!」
「縛っているのではない、拘束しているのだ」
「似たようなもんじゃねえか!」
 これから抱かれるというのに強気な娘だ。抱かれるのには抵抗がないのだろうか?

「言われたとおりにしろ! でないと払ってやらんぞ」
 クイッと顔のあごを掴んで値踏みする。明かりが灯された……

「ほう〜なかなかの身体じゃのう〜」
 スケベそうな顔で娘を見る、実にいやらしい顔だ。典型的な中年のスケベずらである。しかし、どことなく気品だけはある。どこかの貴族の人間には間違いない。男が娘の身体を触り始めた。チャイナ風のドレスに身を包んでいる娘。どうやら借金でこういう目にあっているらしい。

「するんなら、さっさとしてくれ、それとこういうの嫌なんだよ」
「馬鹿を言うな、これが楽しみなのだぞ」
 そういうとおっぱいを掴む。グイグイといやらしそうに揉み始める。ゾクッとする娘。

「ほれほれ、嫌がってみよ」
 もてあそばれるおっぱい。服の上からでも嫌悪感が走るのだ。
「くそっ! さっさと済ませろ!」
「そうはいかん、ねちねちといたぶって楽しむのじゃ、それがわしの楽しみでな」
 両腕を拘束しているのをいいことに、好きなように身体を触り始める。娘はもう、どうすることも出来ない。

「では、ごゆっくり」
「うむ」
 一礼してあの金貸しが部屋を出る。娘と二人っきりになる中年男。
 男が掴んでいた胸の服をを一気に……


 ビリリリッ!!――――

 おっぱいだけあらわになった……

「これがたまらんのじゃよ、これが」
 にやつく中年。なるほど、こういう趣味があるというわけだ。黙っているショートカットの娘。
 さっさと終わらせてほしいのだろう。
「まずは、このおっぱいを楽しまんとの〜」
 そういうとむしゃぶるように乳首に吸い付いた。



 ――う〜ん……特別変化はなさそうね。

 レリのあそこをまじまじと見るミルミ。真剣な目だ。
「やだあ〜そんなに見たら〜レリ困っちゃう〜」
「はいはい、困ってなさい」
 戯言には相手しないらしい。大事なのは戯言よりもレリのあそこの調子だ。ランタンを片手にじっくり見ている。レリは机の上であそこを広げて見せている。経過観察をしているミルミ。大事なデータだ。

 ――う〜ん……わかんないなあ〜
 何か納得できないようである。

「あなた、本当にあれから何もないの?」
「はい〜」
 にこやかに答えるレリ。
「そう……」
 不機嫌になる女医さん。何もないというのが不満のようだ。

 
 ――何もないなんて……じゃあ私はなによ……


 実はあれから自分はまだ、疼くことがあるのだ。一向に収まらない時もある。とはいっても塗った量が違うからもしれないが。じっくりとあそこを見つめながら考えるミルミ。

「先生じろじろ見たらやだあ〜」
 顔を赤らめるレリ。真剣に見られると恥ずかしいようだ。
「う〜ん……」
 決してエロィ気持ちで見ているのではない。あくまで調査をしているのだ。レズの気はまったくないミルミ。逆にレリは感じてしまうらしい。
「あはっ……濡れてきちゃった」
「う〜ん……」
 思ったとおりになっていないようだ。
 ずっとむずかしい顔をしてミルミはレリのあそこを見つめていた。

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