ゆっくりと唇と唇が触れ合った。ついに殿下のお口とルビアのお口が触れたのだ。だが、それで事は終わらなかった。

 ――え?ちょ、ちょっと……。

 なんとポポの舌が入り込んできた。これは予想外。あわてるルビア。でもいまさら抵抗は出来ない。ヌルヌルとお互いの舌がいやらしく混ざり合う。鉄格子を境に舌と舌のいやらしいダンスが始まる。ポポが興奮してきた。ルビアの頭をグイっとかわいい手で惹きつけ、逃げられないようにする。鉄格子はそんなに幅は狭くない。ポポの手もルビアの手でも出し入れ自由だ。

 ――ど、どうしよう……あっ!

 ルビアの身体に変化が訪れる。舐めあう舌が徐々にルビアの心を惑わせる。普通ならこれぐらいでルビアの心は惑わされない。だが、ここで蓄積されたあの薬が効いてきているのだ。それは明らかに昨日から本性をあらわし始めている。ルビアも興奮してきた。本来なら抵抗するはずの理性が違う方向に行き始めている。

 ――だ、だめよ、ルビア。

 淫らな想いに抵抗するルビア。しかしもう身体は抵抗できない。このドキドキのシチュエーションに狂い始めたのだ。ぷく〜っと乳首が大きくなる。たっだこれだけの事で……。ポポはというと最初は軽い気持ちだった。でももう興奮状態で理性は吹っ飛び、欲望だけで動き始めた。さらにグイグイと唇を押し付ける。本の知識、ラミレスからの知識、大人の会話、すべて持っている知識がこういう行動をさせていく。
 地下の洞穴で少年と28歳の女が禁断の行為を始めている。両者とも息が荒い。特にポポの方はすごい……。


 数分間続いただろうか?ポポがルビアの頭を離した。両者の間に異様な空気が充満する。
「ル、ルビア」
 ぼそっと軽く声を出すポポ。欲望のままにしてしまった……。ちょっと後悔している顔をルビアにみせつける。怒られると思ったのだろう。ここで怒れば終わっていたかもしれないが。
「……はあ、はあ」
 ルビアの表情がけだるい。とても怒っている表情には見えない。むしろこの雰囲気に飲まれている。媚薬の効き目はついにルビアの心を違った方向に支配し始めた。

 ――ちょ、ちょっと、やだ……感じてる。
 いつもとは違う、いや正確には昨日の夜からだ。ルビア自身もあれっと思ってはいた。昨日の夜マグとの愛の確認はものすごく感じたのだ。だが、こっちはその比ではない。たったキスだけで、いや舌は入れられたけど。
 ルビアの表情を見てポポの表情も変わる。いけないことを、無理やりしたと思っていたポポ。しかし、相手を見ると明らかに態度が違う。


 まるで……まるで……求めているではないか。

 ル、ルビア……ぼ、ぼく……。

 ルビアの表情は怒っていないむしろ受け入れ始めていると感じたポポ。ルビアは軽く口を開けている。なんともいえない淫らな表情でポポを見つめているのだ。チャンスである。ポポももちろん同じように思った。再び欲望がルビアの唇にぶつかっていく。

 ――んんっ!んああっ。

 今度も舌が入れられる。が、抵抗はさっきより少ない。ルビアは感じ始めている。この少年の舌技に。特別うまいわけでもない、ただ激しいだけ。それでもこの情熱にそして媚薬に取り込まれ始めたルビア。ポポは女性にここまでするのはもちろん初めてだ。ちょっとくちづけとかお尻さわったりとかはもちろんある。被害者はほとんどメイドだが。

 ――だ、だめって……あんっ。

 グイグイと押し付けられる唇。その度にエッチな想いが身体に植えつけられる。乳首はもう固く固くしこっている。キスだけでこれだけ感じているルビア。やだ、あそこ……あそこが……。

 あそこが……濡れてるの?信じられ…な……んんっ。

 膣肉が少年の淫らな想いを受け入れ始める。ポポはちょっと落ち着いて来た。あっという間に舌技が巧みになる。さらにあそこは湿り気を増す。中腰の態勢でひざを浮かしてキスを交わしていたルビアだがついにひざが地面に突いた。ポポもひざをつく。両ひざを地面につけてさらに受け入れ態勢を確実にしてしまったルビア。鉄格子越しのエッチな行為が加速し始める。キスが終われば……。

 ――え、え〜と……首筋かな。

 違う、耳たぶが先だ。

 ――あ、そうだね。
 ポポが耳たぶを噛む、舐める、吸い付く。
「あんっ」

 チュウウウッ、チュパッ。

 ちょっと乱暴だが、それでも今のルビアには効果十分。ルビアの身体が震え始めた。昨日もそうだった
夫のいつも愛撫でものすごく感じた。でも今日はもっと……。どんどん興奮状態に陥るルビア。一方、徐々に落ち着きを取り戻し行為を重ねるポポ。

 ――え、え〜と。
 次に耳たぶから首筋へ唇を這わす。手でしっかりと鉄格子を境にルビアの火照った肉体を掴む。掴んでいるのは腕だ。でもルビアは逃げる様子はない。それどころか美乳が鉄格子にぶつかって変形している。これがまたエロチックな形になっている。さあ〜おっぱいをもてあそんでと言っているようなものだ。
 首筋から徐々に美胸に向かい始めたポポの唇。かわいい手を腕からルビアのいやらしく火照った肉体の背中に回す。さらに押し付けられる美乳。
 グイグイと美乳が鉄格子にはさまれる。もともとセクシーに見せるための軍服。美乳が淫らに変形することによってそのセクシーさがますます際立つ。

 ああっ……だ、だめよ。ど、どうすれば……あうっ!

 ポポの唇が服の上から胸に達した。乳首ごと大きな乳房を服の上からつかむ。そしてゆっくりと制服のボタンを……と、そこまで気が効く状態ではないポポ
 こういう時、服を脱がすというのは初めての時はむずかしい。経験者としてそう思う。ポポはなかなかうまく行かないことに焦りを感じる。ボタンをはずせば美乳は現れる。しかしそれがうまく出来ない。

 ビリビリビリッ!――

 ポポは力で解決してしまった。犯すという気はない。でもこうしないと先に進まないという頭が働いたのだ。しかしこの胸の辺りの服を引き裂いた音がますますルビアをエロスの世界に引き込んでいく。犯されてる、されちゃってるという感情が高まっていくルビア。
 息が荒い。もう抵抗しようと思う気持ちもない。むしろポポにされるという行為がたまらなく感じている。普通ならまずこうはならないだろう。せっせと知らず知らずのうちに淫欲開発剤を服用していた結果がこうさせている。28歳の熟れに熟れている身体が未来の国王に開発され始めた。


 

 
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