「え……液よ……」
 はっきりと浣腸液とは言いたくないランカ。その恥ずかしい心をインリは見逃さない! スッとランカの顔に近寄り、こう言った。

「液ってな〜に?」
 いやらしい性格だ。ゆっくりと羞恥心を高めて、堕としてやろうという気持ちが見え隠れする。ランカの表情には、徐々に汗が出てきていた。

 浣腸液が身体全体を排泄感で蝕んでいるかのように……

「も、もう限界なのよ……お願い」
「だめよ、そういう言い方じゃわからないでしょ、はっきり何をどうしてほしいのか言いなさい」
 苦しむランカの顔を撫でながら言わせようとするインリ。

 ――ああっ……くうっ……ううううっ……

 もうおなかは限界だ。お尻の穴から今すぐにでも出したいのが本音。

「え、液を……液を出さして……」
「だからあ〜何の液なのかな?」
 はっきりと言わないランカをさらに追い詰める。

 ――も、もう……この女……

「か……浣腸……液よ……お願い」
 腰とお尻がピクピクと動く。とうとう浣腸液と認めたランカ。すると今度は……
「浣腸液をどうしたいの?」
 にやにやしながら少女が聞いてくる。まだまだ羞恥責めを楽しむようだ。
「くっ……だ、出したいのよ……」
「あらあら、排泄したいのね、仕方ないわね〜」
 そう言うとインリは栓を抜きにかかる。

「いっとくけど、栓抜いてもすぐに出してはだめよ」
「……え?」
 栓抜けばすぐにスッと出来ると思ったランカ。
「私がいいというまでしっかり我慢してもらうわよ、もし漏らしたら……あの女騎士が身代わりね」
「…………」
 卑劣な少女だ。憤りを感じる。しかし、ここも言うとおりにするしかない女軍人。
「どうなの? ランカ?」
 ねちねちと確認してくる。この言い方が非常に鼻につくのだ。
 だがもうランカのおなかは限界に近い。

「わ、わかったわ……」
 力なくつぶやくランカ。苦しい便意に耐えている。
「うふふ、じゃあとってあげる」
 と言って栓が抜かれた。穴の出口がひょっこり顔を出す。だがランカは楽になったわけではない。

 するとインリはランカの前に来た。そしてランカの苦悶の表情をじっくりとなめるように見ている。

「お姉さまの苦しむ表情……ステキ……」
「……くっ……」
 辛い思いの上にこの屈辱の言い方に腹が立つ。しかし腹は今、それどころではない。

「がんばってね、お姉さま。もう少し楽しんだらすっきりさせてあげるわ」
 ランカの頬をゆっくりと撫でながら、インリがつぶやく。表情を思いっきり楽しむつもりだ。

 ――な、なんて女……

 そう思っている間にも便意はどんどん募ってくる。肛門の穴は、閉めるのが大変だよと、ランカの脳に命令する。冷や汗と苦しい想いがどんどん交わってくる。

「出したい? お姉さま」
「……ええ、だ……出したいわ」
「素直ね、いいわ、出しなさい。ただし、次も浣腸お願いしますって言いなさい」
 一瞬、クッっと思うランカ。
 長身の身体がひくつく。しかし、ここは言わないといつまでたっても進まない。

「つ、次もお願いします」
「よろしい、思いっきり出しなさい、力をこめて……悶えながらね!」
 笑っているインリをよそに、ランカの穴は耐えていた欲望を突き放ったのだった……


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