その4


 ピンセットでつまんだ脱脂綿がペニスの周りを這い回る。ぴくぴくとペニス全体がリアルに反応する。
これは気持ちいいモノなのだろうか?いや、ロットの表情を見れば一目瞭然だ。

 ――あ、わわっ、た、たまらない。

 裏の赤くなっている筋の部分をまず入念に消毒しているようだ。手でペニスの根元を持たれているロット。だが根元を持つ必要はないかもしれない。この様子なら持ってなくても垂れ下がる事はないからだ。
良く見るとペニスだけでなく袋の部分も薬指と小指がかかっている。そして微妙にタマタマに刺激が来るのだ。
 明らかに撫でられている。

 ――うわあ――。

 タマをそういう風に触られたのはこれが始めてである。しかも女医にされたのが生まれて最初とは……うらやましい。ずいぶんと長く感じる。消毒とはこれほど丁寧に念入りにするモノなのだろうか?
 だがロットにとってはいくら長くてもいいかもしれない。おそらく男性のほとんどがそう思う率は高いと思われる。 ん?どうやら消毒も終わりのようだ……あれ?

 ――あ?

と思った瞬間だ。ライザが脱脂綿を直接手で持ちペニスを上下に擦り始めたのだ。これはたまらない。先ほどよりも快感は倍増である。

 ――ええ、こ、ここまでしてくれるの?……じゃなかった、ここまでするものなの?

 ライザは平然としている。しかし少年は冷静を保つのはむずかしい。とくにモノは正直だ。これはもう自慰と同じようなモノになってきている。
 ――や、やば……気持ちよすぎる……ど、どうしよう。

 心の中でロットは焦った。だが快感は止まらない
「もうちょっとで終わりますから我慢してくださいね」
「は・・はい」

 我慢……なにを我慢するのだろうか?消毒される事を我慢するのだろうか?それとも……。

 ビンビンに固くなったペニスに追い討ちを掛けるかのように、上下にごしごしとペニスが揺さぶられる。
もはやオナニーのフィニッシュに近い。

 ――わわっ、い、言われたとおり我慢しなきゃ。

 ロットは必死に快感に耐えている。もう放出したい気持ちでいっぱいだ。だがまさか消毒で出すわけには行かない。

 あっ、うう……す、すごすぎ。

 だんだん限界が近づいてくる。チラリチラリとライザはロットを上目遣いでみている。ちょっとお〜やだ、結構大きいじゃない、こんなになるなんて。

 立派に起っているペニスをみてますます目が妖しくなる。ライザは男に対してコンプレックスを持ってはいるが、SEXに興味がないわけではない。むしろ本音は男を、支配したいという欲求もある。それにしても本当に立派なモノだ。若いだけあって粋もよさそうなペニスにみえる。

 ――ミセルバ様、本当にロット君に手を出してないのかしら?

 これだけ粋のいいペニスを見せ付けられると、あれこれ考えてしまうものなのだろう。フィニッシュが近づいてきている。少年は一生懸命我慢している。唇を噛み締め、手のこぶしに力を込めて射精を我慢しているようだ。

 ――さて……と。

 いきおいよく動かしていた手をライザは緩め始めた。快楽に苦しんでいたロットに希望の光が見え始める。
「では、お薬塗りますね」
「は、はい」

 ――ふう〜、よかった出さなくて……。

限界ぎりぎりだったのだろう。心の中で安心感が漂う。そして問題の混ぜ合わせた薬が塗られ始めた。
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