狂わされるモノ |
ああ……気持ちいい――すごい。 カリカリと歯が立てられる。裏筋に歯をなぞられる。唇でペニスの周りを丹念に這わせ、一気に奥までくわえ込む。グイグイと奥に加えたまま左右にペニスを振る。そのたびにピクピクと快感がロットに迫ってくる。奥までくわえ終わるとゆっくりと今度は亀頭に向かって唇と歯と舌が上がっていく。その間もキュウキュウと唇でペニスに吸い付くような感じで刺激を与える。これはもうテクニックがすごいとしかいいようがない。長年の経験がモノをいうのだろう。 ――はあっ、はあ……。 チラッと上目遣いでロットを見るリリス。実はこの年齢の少年は始めての経験なのだ。ほとんど身体を売っていた時は、中年が多かった。十代は19歳まで。その下の経験はなかった。 ――意外と太いわね。 咥えながらいろいろ考えているらしい。この状況で冷静に出来るのならなおさら不思議だ。やはり政治家気質があるのだろう。 ふふ……かわいい。 私がメイドでは最初かな?リリスの考えは当たっていた。メイド達に人気があるロット。だが手を全然だす気配がロットにはなかった。まじめというか、積極的でないのは確かだ。まあミセルバ様の表向きの愛人という立場もあろう。 亀頭に上と下の唇が迫る。丁寧に唇で快感を与えた後、今度は歯だ。 ひゃあっ―― 思わず声を出したくなる。歯でカリカリと刺激が断続的にロットの脳裏を突き上げる。 ああっ、もうどうかなりそう―― 歯でたっぷりと快感を与えた後は舌攻撃だ。巧みに亀頭の先に這わせる。割れ目に舌を挿入させる。 両手でペニスを持った。根っこを支えながら、両の親指で亀頭の先を左右に開ける。そこから舌がチロチロと侵入する。初めての攻めに狂うロットとペニスと亀頭。 ああっ……もう、我慢……――苦しい。 再び唇でペニスが支配される。外界にさらされていた亀頭は再び闇に包まれる。膣の中とは違う感触がひっきりなしにペニスに伝わる。拒否は出来ない。いやすることなんて考えられない。 もうこのペニスはロットのモノではないように見える。リリスのモノのようだ。ペニスもロットも亀頭もリリスの……モノ。 逆らえない――この快感には。 理性さえも支配するかのような愛撫が続く。 ああっ――いきそう! ジュルジュル音を立て始めたリリス。最後の仕上げだろうか? あうっ!――もうっ。 限界が近づいた時、リリスが手を離す。 あっ……リリスの顔がロットに迫る。 「ロット様、このような事をして私を嫌いにならないで・・」 「あ、う……うん。も、もちろん」 嫌いになるはずがない。むしろ気にしているのはロットの方だ。 「きょうの……こと。はやく忘れたらいいよ」 「うれしい〜やさしいんですね」 再びペニスを握り上下に振る。 ああっ、またきた。 「ロット様……私のこと好きですか?」 「あっ、う、うん。好きだよ」 「じゃあ、もっと愛撫していいですか?」 「も、もちろん」 「うふ、こころゆくまで構いません?」 「う、うん」 企みには気づかないロット。そりゃそうだ、もうそういう判断はつくような状態じゃない。 「じゃあこころゆくまでじっくり……させてもらいますね。その間はお願いだから」 リリスの瞳が妖しく光った。 「起ったまま・」 たまらないリリスの表情……まるでイキそうなのにイカして貰えないことをリリスがされているような表情だ。この表情に、淫靡な笑顔には逆らえない。起ったままで――ロットにはよく聞こえなかったらしい。 ペニスに唇を這わす。もうベトベト状態のペニス。そのペニスに……ゆっくりと焦らすように。リリスの…… 悪魔のような攻めが……今やっと始まりかけた……今までは序章に過ぎない。これからが本領発揮だ。 |
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