ミシェスタシアが、リリパットの芸術観賞用になってから5日後。 一人の女が、ミリアムのモノで狂っている。 「くはあああっ!――」 「うあっ!――」 バックから激しく責め立てるミリアム。それを必死に受け入れているのがラルティーナだ。美しく汗にまみれた乳が、ミリアムの手によって愛撫されている。 食いつくように抱き締めるめがね青年。心地よい汗がだらだらと流れ出ている。どうやらラルティーナのあの中は、なかなかの具合のようである。それもそのはず、ミウが開発しまくっているのだから。 「もっと! もっと突きなさい!――」 命令口調でミリアムにさらなる責めを促す。決してお願いや甘い言葉は吐かない。常に自分が上という認識をさせるのだ。腰の辺りからお尻のラインがそれを命令しているかのようだ。 「は、はい!」 この男も大変だ。一歩間違えば恐ろしい事をやっているのだ。30過ぎのお嬢様と、こともあろうにシスア貴婦人の両天秤。 とんでもない状況。 もう二時間は経っているだろうか? 未だに一回もイっていない青年。それでもバック、正常位、騎馬上位とありとあるゆる行為を楽しんでいるラルティーナ。 ――だめ! この男……よすぎ…… 髪を乱暴に振りみだしながら、たまらない欲望に身をささげる。だが、この肉棒は、シスアにも使っていることは知らない。 そのモノにラルティーナは虜になりつつある。 最初はもちろん、遊びだった。 しかし、ミリアムの表情や、しぐさ、インテリ風の顔立ちに引き込まれていっているのだ。ただし、あくまで私が上と言う立場だが。 腰が震えている。休み休みに必死に抱いてもらっている。どこまでも深く入り込むようなミリアムのアレと気持ちに、まいっているラルティーナ。 そのおかげで最近暇なのがミウであった。 「そこ! そこよ!――」 口を大きく開けて、絶頂を楽しむ! その瞬間にミリアムが激しくこじ入れる! 「はああああああああああっ!――――」 ビクビクと衝動が一気に突き抜ける。ここまで感じた男は初めて。ミウの手淫でさえも、ここまでは無理だ。 そのままバタリと倒れこむ。 ――お、終わってくれ…… もう限界のミリアム。毎回これでは体力が持たない。 「はあ〜はあ〜」 悦に浸っているお嬢様。めずらしく隙をみせているかのようだ。 ということは…… それだけ信頼が厚いということだ。 しかし、それはミリアムにとって、ある意味恐怖でもある。ぐったりとなるラルティーナ。 「出しなさい、私の中に」 「は、はい」 やっとイク許可が出た。ミリアムが一気に挿入する。 ――うふふ……もう離さない。 心でにやっと笑うラルティーナ。相当のめりこんでいるようだ。 激しく射精するミリアムを見ながら、30過ぎのお嬢様はそう思うのだった。 「暇ね……」 部屋で、呼ばれるのを待っているミウ。かすかに悶え声が聞こえる。もう慣れたが。 最近はこういう状況が多い。 「目的が……もう変わっちゃった」 最初はシスアの動向を知るためにミリアムに近づいたはずのお嬢様は、今ではシスアのことなどそっちのけ。 それよりミリアムだ。 おかげで自分が相手にする必要も減った。 ――まあ、いいんだけど。 ちょいと複雑。そしてさらに考え込む。 すると…… ――ガッツ……どうしてるかしら? あれからガッツ騎士団長の家族に手紙が届いたらしい。元気にしているとのこと。もちろんミウには何も連絡もない。だから、わざわざ家族にそれとなく聞いている。家族の方もミウを気に入っているらしく、ミウに情報をさりげなく教えているらしい。 それによると、まだまだ帰れないようだ。一ヶ月ぐらいと聞いていた研修は、長くなりそうだということらしい。だいたいこの研修も期間が決まっていないのだ。 それだけいいかげん。 ――はやく戻ってこないかな。 ミウは、ガッツへの思いはまったく衰えていない。それどころか、最近遠くに行ったので、よけいに激しい想いに燃えている。 だが、戻ってきても、気持ちが通じ合うわけではないのだが。 ――あら……ないわ。 ふと見ると、コーヒーなどを入れるポットがないことに気づいた。もうそろそろ一息入れたら、飲み物がほしくなる頃だ。ミウが台所に向かう。 だが、そのキッチンで見たものは…… |
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