どうやらキッチンでもセックスが始まっていたのだ! 「あは! だ、だめよ〜」 どこかの人妻さんらしき女性が、少年に抱かれている。皿洗いをしているところを、後ろから口説かれたらしい。メイドさんだ。スカートを強引にめくられ、強制的にこじ入れられているようだ。 「どうだ? いいだろ?」 「も、もう〜人がくるわ」 「来るまでに済ませてやるよ」 誰かと思えば…… ユダバだ。 あの厚化粧少年だ。どうやらこの人妻とは知り合いらしい。 「これで帳消しだ。借金も」 「ほんと?」 「ほんとにほんと」 調子のいい男だ。そこへミウが入ってしまった。 ――ちょっと…… 絶句するミウ。キッチンはセックスの場所じゃない。しかし、引き返すわけにもいかない。ポットとお湯がいるのだ。平然と歩いていくミウ。行為をしている二人は、最初はびっくり。 だが、何事もないように振舞っているミウを見て、ユダバが興味を示した。人妻メイドを離す。 「あ、ちょっと……」 「金は安心しな。帳消しだ」 ユダバがミウの後を追っていく。 どうやらユダバと一発やれば、借金はなかったことにしてやるらしい。 ――へへ…… 後姿を見る。ミウも後ろを見られているのはわかっている。だが無視。 ――いいお尻してやがる。 ミウにはむんむんとした色気はない。インテリのキャリアウーマンという方が似合うタイプ。 しかし、そういう清楚な感じににもこいつは惹かれるようだ。 ミウが部屋に入る。その時! 「きゃあっ!――」 閉めようとしたドアに強引に入り込むユダバ! 「ちょっと!」 「おい、お前ミウだろ?」 突然聞いてきた。 「なに? 何か用?」 「興味がある」 「え?」 気に入らないミウ。何が興味があるだという表情だ。 「後、ラルティーナ様にもな」 「どういうこと?」 「お近づきになりたい」 笑うユダバ。 「帰って、忙しいの私」 向こうではミリアムとそのラルティーナが休憩中だ。 「あんた、ラルティーナ様にメイドとしては一番近いらしいな。だからこそ……な? わかるだろう?」 「帰って」 にらむ。しかし、ちょっと戸惑っている。 「おい、俺が誰だか知っているだろう?」 「ええ、知ってるわ、金貸しギルドの息子でしょ? それがどうしたの?」 「俺のおやじは、そのギルドの総元締めだ。金融のな」 若き側近ユダバは、金貸しギルドの総元締めの息子。次男坊である。 金融ギルドは、どこの領地でも力がある。貴族の方々も、ここの権益を非常に支配したがるのだ。 「ちょっと!」 ユダバが胸を触ってきた。お構いなしに触り続ける。 「俺と仲良くなればメリットは膨大だ」 「離して!―― ただではすまないわよ!」 「あ? ガッツ騎士団長でも来るのか? 別に構わないぜ俺はよ」 どうやらガッツに想いを寄せていることも知っているらしい。 「俺と仲良くしろって、ラルティーナ様とも仲良くしたい」 「ふざけないで!――」 今度はスカートに手を入れてきた! 「頼むぜ……このとおり」 といって今度はいきなり頭を下げたのだ。 一瞬ひるむミウ。 それを逃さないユダバ。 その瞬間! 「きゃあああああっ!――――」 今度は、スカートの中に顔ごと潜り込んだ! 「やめて!――」 悲鳴に近い! 貞操が危ない! おかまいなしにショーツを脱がしにかかる。この男、結構こういうことするのは平気なようだ。 まるでガッツ…… 「この! 離せ!――」 じたばたするミウ。まさかここで犯されるはめになろうとは…… と、 ゴキャアアアアアアッ!!―― いきなりスカートから引きずりだされるわいせつ少年。さらにアッパーカットを食らう! 「うわ!――」 突然のボクシング攻撃にそのまま倒された! 「な、なんだ?」 これから楽しいレイプの時間と思っていたユダバにとって、これが予想外。 「きさま! それでも栄光あるツス家の側近か」 「お、お前は!――」 めがねを外した青年の姿に驚くユダバ。 そこにはラルティーナの相手をしていたミリアムの裸体があった…… |
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