すごい悶え方ね……後ろからねちっこくミセルバを指と舌でいじめ続けるリリス。三人ともすごいむんむんした熱気につつまれている。まるでサウナに入っているかのようだ。ミクが扱っている張り型もべとべと状態。じゅぷじゅぷといやらしい音を立てるためにのみ役割を与えられたように……ミセルバが左右に首を降り始めた。またイキソウになっているらしい。イクのにも種類がある。軽くイク時、深くイク時だ。女性によっては交互連続に来るらしい。ミセルバは軽くイクのが何回も来て、それで放出できなかった悦楽が最後に一気に来るタイプ。
 もう10回以上は合わせてイッタはずだ。さすがにミクもしんどいのだろう。さっきよりかは攻めが甘い。
でももうリリスは小言はいわない。さっきお姉さまって言ってたわね……思いがけず言ったのかしら?別にまだ言わせるつもりはなかったのだけど。リリスが豆を指でキュッとつねった。少し乱暴に……

 ――あん!

 声が出るミセルバ。これだけ攻められてたら感覚がなくなっていると思うのだが、そうではないらしい。

 ――はあはあ〜あはあああっ!

 どうやらまたキタようだ。徐々に身体が痙攣する。深いのがキタのだ。

 イク見たいね……それじゃあ試しに……

 首筋を後ろから強く噛む!

 ――くううわあああ!!――

 身体が小刻みに震える、口がちょっとぱくぱく動く。深いのがキタ。

「あああ!くる!くるわああ!――」
「イッテくださいミセルバさま」
 冷静に言うリリス。徐々に分析を始めるリリス。これから少しずつミセルバを改造するつもりなのだろうか?
「あはああん!来るのよくるううううう!!――」
 深い絶頂が頭に突っ込んでくる。ふたりにいたぶられてミセルバが覚醒を始めた。ぐるぐると快楽が頭を駆け巡って支配していく。長い長い絶頂の余韻の始まり。

 ――す、すごいわ……すごいの。

 ――んあああああっ

 止まることのない快楽余韻の連続、ミセルバが激しく悶え狂う。首筋を噛まれたのもスイッチの一つになったらしい。もう何もしてはいないのに次々に連続して淫乱な欲求がミセルバの頭に飛び掛ってくるのだ。

 ――ああ!もうす、すご……い。

 ――ドサッ……!

 ミセルバが倒れこんだ。前にいるミクに寄りかかったのだ。そしてそのままベッドの外にふたりとも落ちてしまった。どうやら気を失ったらしい……

 さすがにリリスもびっくり。

「ミ、ミセルバさま、大丈夫ですか?」
ミクが駆け寄る。
「…………」
「ミセルバさま!」
「大丈夫よ、ミク、失神されたようだわ」
 冷静に言い放つリリス。

 それがミクの気持ちに触った。

「リリスお姉さま……」
ミクの態度が変わる。
「?ミク、失神するほど気持ちよかったってことよ、悪いことじゃないわ」
 女性はあまりの快楽を受けると失神することもあるらしい。

「あんまりです、お姉さま」
「ミク?」
「だって……いくらなんでもやり過ぎです」
 ミクがついに疑念の声を挙げた。リリスがこれほど激しく女性を責めることは初めて見たからだ。
「ミク、私はね、ミセルバさまが望んでいることを・・」
「ひどい……」
 疑念がさらに深まり始める。いくら言ってもミセルバが倒れてしまったことに変わりはない。

 う〜ん……失神するとは思わなかったのよ、困ったわ。

 これは予想外だ。確かにちょっとやりすぎた……いつも冷静なリリスの計算が狂い始める。経験者ほど自分が作ったマニュアル以外のことが起こるととまどいも大きい。
「ミセルバさまがこんなの望んでいるとは思えません」
 ミクのちょっと怖い声が響く。といっても元々声もかわいいので迫力はあまりない。しかし、リリスは困った……どうする、リリス。
 ここでいいかげんな事を言えば自分の立場も危ない。信頼関係が壊れればタチとネコの関係も終わる 組織みたいなのはみなそういうモノ。……リリスが言い訳を考え始めた。しかしミセルバが倒れてしまったのは事実。頭がグルグルと回転を始める。政治家はこれがうまいのだ。

 リリスのCPUが結論を出した。

「ごめんなさい、結果として確かにやりすぎよね。申し訳ないことしたわ」
 ペコッとリリスが謝った。CPUは素直に謝れと命令した。これが今の老害政治家には出来ない。
 この素直さが効いた。若い人にはこれが有効なのだ。徐々にミクのリリスに対する気持ちが和らぐ。だが、まだ不満が解消したわけではない。スッと横になっているミセルバさまをやさしく寝かせてミクがリリスに近づく。
「リリスお姉さま」
「え?」
 その瞬間ミクがリリスに襲い掛かった。

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