ポポがゆっくりとおっぱいに攻撃を仕掛ける。自分の欲望のままに突き進む殿下。

「ああっ……だめ!――」
 ルビアがさっと抵抗した。このままじゃ、ポポとの肉体関係を切れない! そうはさせないと少年が、軍服の上からむしゃぶりついた!――

「あふっ!――」
 おっぱいが敏感に少年の手に反応する。あの背徳の想いを覚えさせられている胸が、呼び起こされたのだ。一度感じ始めるとルビアの身体は止まらない。エッチな思いはサッと肉体を駆け巡る。こつこつしっかりと続けてきた媚薬の効果は抜群だった。

 ――だめ! 

 よみがえるあのエッチな想い……断ち切ろうとするルビア。だが身体はしっかりと覚えこんでいる。谷間にうずくまる少年の顔が赤くなる。顔に想いを込めるようにおっぱいを触る。ルビアの母性がくすぐられる……

「あは!――」
 ビクッと官能のしぶきが頭をよぎる。こうなるともう抵抗が弱くなる。身体は喜んで受け入れ始めたからだ。


 と……その時!

 グラグラアアアッ!――
 船がまた大きくよろめいた!

「わわわ!――」
 おっぱいにむしゃぶりついていた殿下だったが、大きく左右に揺らされたために壁に思いっきりぶつけられる!

「きゃああああっ!――――」
 激しい揺れだ、寝ていた状態でも強引に寝返りをされる。

 ――で、殿下……

 寝転がりながら少年の安否を気遣う女軍人。なんやかんやいっても本来は守るべきお人だ。

「いてててて……」
 今のは強烈だった。これはたまらない。すっかり性欲がなくなってしまった。
「だ、大丈夫ですか?」
 まだ揺れている。結構大きい波が来たらしい。
「う、うん……」
 罰が当たったのかもしれない。といっても、当の本人はなんとも思っていないようだが。頭をさすっている殿下。てっぺんが痛い。

「おい!誰かいるのか? 大丈夫か?」
 水兵の何人かが声を掛けているようだ。こっちにも一人やってくる。

 ――あっ……

 とっさにどうしようと思うルビア。ポポの事は誰も知らないのだ。
「大丈夫か?」
 水兵が扉を開けた。

「え、ええ……」
「……ん? その子はなんだ?」
 ポポを見てちょっと驚く水兵さん。
「聞いて驚くな、僕の名前はポポだ」
「は?」
 ポポと言われてもすぐにはピンとこない水兵。ポポという名前は結構いるのだ。
「この方は皇太子殿下です」
 ルビアが補足した。しかしよくわかっていない。

「ポポ……殿下?」
 駄目だ、通じてないようだ。
「未来の国王だぞ、覚えとけ」
 ちょっとむっとするポポ。
「あ……ああっ! あああああっ――」
 ようやくわかったようだ。
「大変だ! 大変だ!――」
 びっくりして仲間に知らせにいったらしい。あわてて飛び出す。

「う〜ん、教育がなっていないな」
 偉そうな少年。

 ――まいったわ……これから……

 やっかいな少年を抱え込んでしまったルビア。だが、まさかここで引き返すわけにもいかない。
 ルビアは途方に暮れていた。
後ろ ルビアTOP